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ミステリの祭典

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おばちゃまは香港スパイ
ミセス・ポリファックス

作家 ドロシー・ギルマン
出版日1991年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2023/03/28 22:18登録)
既読の『おばちゃまはシルクロード』に続くシリーズ第6作です。その前作や、それより前の作品から引き継いでいる登場人物などの設定がかなりありますが、『~シルクロード』を読んだのも8年近く前で、記憶も既に大部分消えている状態。2作続けて(発表は2年間を置いた1985年ですが)東アジアが舞台ということになります。
1997年の中国への返還について、開幕早々、おばちゃまことミセス・ポリファックスに説明させていて、実際事件そのものも返還を前提としたところがあります。気の早い話で。その香港を舞台にした、インターポールも目をつけているテロリストたちも関係してくる連中の計画は、ずいぶん派手で乱暴なもので、まあおもしろいとは言えるのですが、既読2作ほど感心はしませんでした。おばちゃまに出番が回って来る原因の、香港にいるCIA情報員が連絡を絶った原因が、どうも平凡なのです。

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