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ミステリの祭典

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天使と悪魔
ロバート・ラングドン

作家 ダン・ブラウン
出版日2003年10月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 8点 蟷螂の斧
(2012/03/09 15:09登録)
宗教と科学の対立を描いたエンタメ系ミステリーと言えるのでしょう。2003年発売と同時に読んでいましたので、2005年ローマ教皇(ヨハネ・パウロ2世)の逝去やコンクラーベ(新教皇を選ぶ会議)のニュースが本の内容と重なり印象に残っています。映画では、本書でお気に入りの前半の科学者に関する物語や、後半の枢機卿の長々となる語り部分がカットされておりイマイチでしたが。

No.2 6点 ムラ
(2010/12/17 03:48登録)
ミステリーとしてはなかなか楽しめました。
この作品を読んでいると、実際にヴァチカンに行きたくなりますね。
知識が広がって行く感じでとても楽しいです。
ただ推理としてはかなり甘すぎます。誰が犯人なのかを読みたい人にはオススメは出来ませんね。まぁそういう作品でも無いでしょうが、たぶん。

No.1 5点 mini
(2009/05/16 10:59登録)
昨日は映画「天使と悪魔」の世界同時公開日だったが、連動企画で今夜CXフジテレビ系でも「ダ・ヴィンチ・コード」の放映があるようだ
映画は順序が逆になってしまったが、原作では「ダ・ヴィンチ」よりもこの「天使と悪魔」の方が先に書かれているのだ
「天使と悪魔」は「ダ・ヴィンチ」に比べると、歴史薀蓄ネタの面ではいささか面白味に欠ける
その代わりスリラー小説の面では「天使と悪魔」の方が冒頭から快調で断然上だ、それどころか過激にやり過ぎて荒唐無稽とさえ思えるほどだ
本音を言えば同じパターンを4回繰返す方式は有りがちだが、話を引き伸ばすのに都合が良く、プロットの立て方と言う意味では私は好きではない
でも両書読んだ人の半数以上は、「ダ・ヴィンチ」より「天使と悪魔」の方が圧倒的に面白いと答えるだろうし、実際に「天使と悪魔」の方が映像向きだ

映画化にあたって主要な舞台であるヴァチカンから撮影許可が下りなかったそうだが、そりゃそうだよな、この過激な内容では
原作に忠実だった「ダ・ヴィンチ」に比べて、「天使と悪魔」の映画版ではかなり変更している
例えば映画だとある重要人物が登場しないのだが、この為に原作では二重にミスディレクションが仕掛けられているのがシンプルになっているのが残念
しかし全体的には変更した映画版の方が正解じゃないのと思う場面も多く、原作を読んで4人目の枢機卿の運命や、最終的に誰が新教皇に選ばれるのかについて、私が作者ならこう変更したいな、と思ってたいたら映画版で私の構想通りに変えてあったのには驚いた
作者ダン・ブラウンはアイデアは良いのだが、どうもプロットの纏め方が下手糞な印象があって、上記の4人目の枢機卿の運命や新教皇選出についてと連続殺人実行犯の処遇などは、どう考えても変更した映画版の方が物語の展開としては優れている
今回の映画化は結構楽しめるんじゃないの

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