暗殺者 |
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作家 | ロバート・ラドラム |
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出版日 | 1983年12月 |
平均点 | 9.00点 |
書評数 | 2人 |
No.2 | 8点 | kanamori | |
(2010/07/19 16:58登録) 最近で言うと「ダ・ヴィンチ・コード」や「ミレニアム」などの位置づけに近い作品で、陰謀を中心にした総合エンタテイメント小説。 作者の他の作品と違うと思ったのは、主人公のボーンの造形がしっかりと書き込まれているところ。したがって、描かれる陰謀サスペンスに荒唐無稽さはあまり感じられないし、物語にどっぷりと嵌ることができた。 |
No.1 | 10点 | こう | |
(2010/05/04 03:00登録) サスペンス、冒険小説の最高峰でラドラムの既読作品の中でも最高傑作だと思います。今ではジェーソン・ボーンシリーズとして映画化されていますがその第一作目です。(映画は見ていないのでこの作品の面白さがどの程度生かされているかわかりません) 瀕死状態で小島で発見された男性が一命をとりとめる出だしから記憶喪失で自分の名前すらわからない男が自分の正体をつきとめようと動き出してからの展開、プロット言うことなしです。20年くらい前初めて読んだ上下巻でしたが一気に読まされました。ラストは不消化ぎみですがおそらく続編を踏まえてのことだったのでしょう。ただこのシリーズは続編はいらなかったと今でも思います。「殺戮のオデッセイ」以降は無駄に長く面白くありませんでした。よく言われますがこの次の「狂気のモザイク」くらいまでは長さ的にもまだ読めましたがそれ以降はどんどん長くなっていき面白くなくなっていったのが残念です。 ただ「暗殺者」は記憶喪失テーマの冒険ミステリ、エンターテインメント小説としては最高だと思います。個人的にはこれと「オスターマンの週末」が好きです。 |