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ミステリの祭典

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第五の墓

作家 ジョナサン・ラティマー
出版日1965年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2012/09/17 22:58登録)
怪しげな新興宗教団体”ソロモンの葡萄園”に囚われた女性の救出という本筋があるのですが、ホテルで見かけた女性にちょっかいを出すは、ギャングの親分に睨まれ銃撃戦を始めたりで、私立探偵の”おれ”こと、クレーヴェンの行動は行き当たりばったりです。それらが結果的に核心の人物との接触につながるのですから、やはりご都合主義的プロットといわれてもしょうがありません。
また、結末は面白いのですが、ただ”意外性のみありき”でかなり無茶です(笑)。
ビル・クレインを主人公にしたシリーズと比べると、語り口のシニカルなユーモアは抑えめで、展開にちょっとハメット風ハードボイルドを思わせるところもあるのですが、やはりB級感は否めないです。

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