home

ミステリの祭典

login
祝砲の挽歌
刑事コロンボ

作家 リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク
出版日1976年05月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 青い車
(2019/10/13 18:50登録)
 被害者ヘインズは憎たらしく描写されていますが、陸軍幼年学校を短大にする構想は経営を考えればやむを得ないこととも思えます。しかし、時代に取り残されかけても愚直に信念を貫き通すラムフォード大佐の生き様はやはり魅力があります。ミステリ・ドラマとしても、ヘインズをわざと怒らせその様子をさり気なく秘書に聞こえるように仕向けるシーンを始め、実に丁寧です。凶器の大砲、密造したリンゴ酒、そして校庭でのラストなど舞台にマッチした演出の多さにも、円熟味を感じました。

1レコード表示中です 書評