home

ミステリの祭典

login
五万二千ドルの罠

作家 エルモア・レナード
出版日1979年12月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 Tetchy
(2009/08/17 23:16登録)
初期のレナード作品は主題がはっきりしており、しかも展開がスピーディかつ荒々しさを備えている。
本書も非常にわかりやすいストーリーで非常に気持ちがいい。
特に当初浮気がバレて恐喝される冴えない中年男だった主人公が昔、戦争時にパイロットだった時の狼の牙を思い出して、逆に恐喝者たちを返り討ちにしようとするプロットは、よくある話だけれども非常に胸の空く展開だ。
この主人公ハリー・ミッチェルに私は「結婚したマーロウ」という感慨を抱いた。

しかしレナードの作品はハリーという名前の男が多いな・・・。

1レコード表示中です 書評