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ミステリの祭典

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夢魔の棲まう処
朱雀シリーズ

作家 藤木稟
出版日2004年06月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 羊太郎次郎吉
(2016/03/25 05:56登録)
本郷さんは何故律子を処女だと思っているんだろう?律子って確か周りからは元花魁だと思われてるんじゃなかったっけ?というか本郷さんと律子は舞台ハーメルンに哭く笛で一度話をしているのにどうしてマリコ=律子だって気付かないんだろう?

日本人に家族を惨殺された律子が日本人の浮浪児に布団やお菓子を配るってのもなんかおかしい気がする。時々小銭握らせる程度なら分かるけど親の仇の同胞に対してそこまでする気になるもんかね〜。藤木稟さんとしては律子の優しさを強調したくて書いたのかもしれないけど、やり過ぎだと思う。しかも命の恩人でかつ障害者の兄が仕事忙しくてイライラしてるのに自分だけやりたいことやってるってどうよ。

朱雀が電話で馬場に対して「アキメクラ!」と喚く場面があるが、アキメクラとは目が見えるのに状況が把握できない人間のことじゃなく脳の障害や教育を受けなかったことが原因で字が読めない人間のことじゃなかったっけか。

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