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ミステリの祭典

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懐かしい殺人
殺人同盟シリーズ

作家 ロバート・L・フィッシュ
出版日1972年01月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 kanamori
(2013/09/03 22:44登録)
時流に乗り遅れて売れなくなった老ミステリ作家3人組が結成したのが殺人請負業の”殺人同盟”。かつて自身が書いた古典的殺人テクニックを駆使して彼らの商売は順風満帆だったが-------。

”殺人同盟”シリーズの第1作。米国人作家ながら英国風のユーモアとウィットにあふれる、と書きたいところですが、菊池光氏の訳文が軽妙なプロットに合っていないように感じられ、老人3人が順繰りに依頼事案を実行する前半部は読んでいてもなかなか乗れなかった。
一転、法廷ミステリに転調する終盤になって、老獪なパーシヴァル弁護士というクセモノの本格的登場で面白くなる。決定的な証拠と思われたアレを逆手に取った法廷戦術の手際が鮮やかで痛快だった。

No.1 5点 こう
(2008/11/25 23:09登録)
 いわゆるユーモアミステリで「殺人同盟」シリーズ第一作目です。
 三人の英国ミステリクラブ創立者は原稿の依頼もなく経済状態が逼迫していた。そこで新聞に広告を出し、殺人請負業を始める。すると老人たちは過去の自分たちの作品に使った単純なトリックで颯爽と殺人を行い成功くが最後に失敗を犯し、法廷にひっぱられていって、というストーリーで一応落ちもついてます。
 海外のユーモアミステリでも日本人には合わない作品は多いと思いますがこの作者の作品はさっと読めると思います。
 ミステリとしては大したことはないですしユーモアも皮肉の利いたユーモアなので合う合わないはあると思いますがまあまあな出来でした。

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