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ミステリの祭典

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第四の核

作家 フレデリック・フォーサイス
出版日1984年09月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 いいちこ
(2022/07/24 17:26登録)
フォーサイスの作品群は、執筆当時の世情に対し、著者の政治観を投影した舞台を設定し、そのうえでミステリが展開される。
前者が広く読者の共感を得るもので、かつ後者としても良質であるがゆえに、高く評価されてきたと考える。
翻って本作は、1980年代前半の欧州情勢を背景とする前者の存在感が強く、それを理解できない現代日本の読者にとっては、平凡な作品という印象が拭えない。
読者に著しく同時代性を要求する作品であり、このような評価とした

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