最初に探偵が死んだ |
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作家 | 蒼井上鷹 |
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出版日 | 2008年11月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 6点 | ミステリ初心者 | |
(2019/10/12 06:30登録) ネタバレをしています。 タイトルに惹かれて買いました(笑)。 非常に読みやすかったです。王道クローズドサークルものの流れを踏襲していて、テンポがいいです。かなりの人数が死ぬにもかかわらず、文も雰囲気が明るいです。 タイトル通り探偵が最初に死ぬこと、死んだ人間が幽霊になって小説に居続けることがユニークです。 真犯人やその狙いが意外でした。また、笛木の存在にも秘密があり、おどろきました。 ただ、推理小説としては、読者に推理させるような類の謎に乏しかったです。主に動機探しが最も大きな謎で、どうやって殺したか・誰が殺したかを楽しめる作品ではありませんでした。 幽霊の視点や探偵が死ぬこの作品特有の個性をもっと活かした、大きなトリックを期待していました。しかし、あまり個性的などんでん返しは無いように感じました。 樹里が助かったことはよかったのですが、館の自家発電がとまったことによってG達もこの世に留まることができなくなると思うので、ちょっとさみしいエンドでした(居続けても問題ですが)。 |