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ミステリの祭典

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南海の金鈴
ディー判事

作家 ロバート・ファン・ヒューリック
出版日2006年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2014/08/22 17:51登録)
(ネタバレなしです) 1966年発表のディー判事シリーズ第12作です。本書の後もファン・ヒューリックはこのシリーズを書き続けますが作中時代としてはディー判事最後の事件を扱ったミステリーです。本格派推理小説の要素はほとんどなく、政治スリラー風な要素が濃い異色の作品です。中盤までは2人の副官の活躍が主体でディー判事の出番が少ないのが不満でしたが後半になるとまさに真打ち登場といった劇的場面が待っています。なぜディー判事が探偵活動をやめてしまうかについてよく考えられた理由が用意されており、シリーズ最終作にふさわしい幕切れになっています。

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