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ミステリの祭典

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忘れじの包丁
主婦探偵ジェーン

作家 ジル・チャーチル
出版日1997年02月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点
(2024/06/13 20:40登録)
このシリーズ第5作のタイトル元ネタが、映画 "A Night to Remember"(『SOSタイタニック』)であることは、巻末解説の最初に指摘されています。まあ他の作品についても、映画化でより知られるようになった小説もかなりありますけれど。このドキュメンタリータッチの傑作映画を監督したロイ・ウォード・ベイカーは、ホラー映画などもずいぶん撮っています。
で、本作はジェーンの家の裏の空き地が映画のロケに使われることになり、有能だけれど嫌われ者の小道具主任が殺されるという事件です。原題のKnifeは、殺人に使われたジェーンの包丁のこと。その包丁にも関することで、ごく早い段階から、これが伏線だなと思ったことはあったのですが、そのことにジェーンが気づくのは最後近くなってからで、ちょっと間抜けな感じはしました。第2の事件が起こった時点で、それが殺人なら犯人は明らかな点も気になりました。

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