下宿人が死んでいく セーラ・ケリング |
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作家 | シャーロット・マクラウド |
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出版日 | 1989年09月 |
平均点 | 7.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 7点 | 空 | |
(2021/07/26 22:48登録) 今回読んだマクラウド作品は、シャンディ教授ではなく、セーラ・ケリング・シリーズの第2作です。発表は『蹄鉄ころんだ』の翌年1980年。自宅を下宿に改造し、下宿人を募る広告を出し、というところから始まるわけですが、そのセーラの奮闘記、また最初は文句をつけていた親戚も、彼女を応援するようになり、といったあたりから、小説としてはなかなか快調に話が進んでいきます。 で、殺される下宿人はというと、登場してすぐにオーソドックスにいけばこの人かなと思っていたとおりでした。ただしこの最初の殺人は事故に思えたのですが、目撃者が現れ、さらに邦題からも予想できるとおり、次の殺人が起こることになります。 巻末解説には、マクラウドは「気合をいれて伏線を探したり、メモをとるのは野暮というものです。」と書かれていますが、フーダニットとしてもしっかりできていて、ミステリらしいトリックが使われています。 |