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ミステリの祭典

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立証責任
キンドル郡サーガ

作家 スコット・トゥロー
出版日1993年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 Tetchy
(2008/11/09 17:24登録)
前作『推定無罪』で主人公サビッチの弁護人として快刀乱麻の活躍ぶりを見せたスターンが今回の主人公だが、前作とは打って変わって妻の自殺で始まる冒頭から肉欲に溺れていく凋落ぶり、はたまた長男ピーターに鼻で笑われるダメ親父ぶりをこれでもかこれでもかと見せつけ、結局スターンも“人”に過ぎないのだなと思わせる。
人間ドラマとして本書は最高の部類に入るだろう。

しかし、私は今回求めたのは“切れ味”だった。
スターンの、弁護士としてのそれ、物語としてのそれである。

しかし上にも述べたように人間ドラマとしては比類なき傑作だと思う。
スターンと同じ年齢に達して読み返すと、それは否応にも増す事だろう。

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