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ミステリの祭典

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顎十郎捕物帳
顎十郎

作家 久生十蘭
出版日1951年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 kanamori
(2010/04/29 15:36登録)
北町奉行所のもてあまし者・通称<顎十郎>こと仙波阿古十郎を主人公とした傑作捕物帳。全24編収録。
この捕物帳の特徴は、発端に提示される謎が奇天烈で魅力的なことでしょう。解決も戦前の作品とは思えないスマートなもので、これらは都筑道夫の「なめくじ長屋」シリーズを彷彿とさせます。
収録作でいうと、マリー・セレスト号の謎を思わせる乗船員消失トリック「遠島船」、見世物小屋の鯨が一瞬にして消える「両国の鯨」、密室からの大金奪取トリック「紙凧」など、不可能トリックものが多く含まれています。なーんだ、というオチもありますが、奇想にあふれた楽しい連作ミステリでした。

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