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ミステリの祭典

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ゴッホ殺人事件
塔馬双太郎シリーズ 美術史ミステリー三部作

作家 高橋克彦
出版日2002年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 makomako
(2008/10/15 22:07登録)
ゴッホは大好きな画家で作画した場所に立ちたくてフランスまで行ったぐらい。高橋克彦も好きな作家なのでこの本は非常に期待して読んだ。前半はゴッホと弟のテオに関して斬新な見解がきわめて精緻な構成のもとに述べられているのだが、精緻すぎて私のようなゴッホ好きでもやや疲れてしまった。ひとつの説を組み立てるには実際にはこれぐらいの試行錯誤があるに違いないと思うのだが、それをすべて小説に書かれると読むほうはうんざりしてしまう。期待が大きかったので点数が少し低くなった。長編推理は好きなのだが、これはぐたぐたとしたところが多い。半分ぐらいの長さにしてもらえたらもっと評価点数は高くなると思う。

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