home

ミステリの祭典

login
本番台本

作家 ギャビン・ライアル
出版日1967年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点
(2013/04/15 22:35登録)
民間のパイロットが政治的な事件に巻き込まれるという点では、以前に読んだ『もっとも危険なゲーム』と同一ですが、プロットは本作の方がはるかに単純です。実在の中米各国の中に架空の国がひとつ出てくるるのですから、大筋がどうなるかは最初から明らかで、いかにも冒険・アクション小説といった感じです。アクション自体、主人公の設定にふさわしく飛行機利用がメインなのですが、そのシンプルな構造の中に、主人公が巻き込まれることになった原因とか、途中で起こる殺人事件の真相とかいった謎解き的要素も盛り込まれています。この殺人の動機はいくらなんでもという気がしますが、意外性は確かにあります。また、最終的な攻撃方法のアイディアもなかなかのもので、細かい点への工夫が感じられます。
タイトルどおり映画がらみであるところもおもしろいですし、二人の俳優もいいキャラクターを発揮しています。

1レコード表示中です 書評