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ミステリの祭典

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深夜のベルボーイ

作家 ジム・トンプスン
出版日2003年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2019/11/14 23:34登録)
巻末の著作リストを見ると、ずいぶん映画化された作品の多い作家なんですね。言わずと知れた『ゲッタウェイ』だけでなく、他にも見たことのある、あるいは見たいと思っていた映画が、これもトンプスン原作だったのかとびっくりさせられました。
本作も1996年に映画化されていますが、これは未見-というか映画の存在を知りませんでした。タイトルの夜勤ベルボーイであるダスティの視点から、彼の私生活・内面がたっぷり描かれていますが、かなり映画化しやすいとは思えます。原題 “A Swell-Looking Babe” の方は、ホテルに泊まりに来た、ダスティに言わせれば「すべての女を一身に集めた存在」であるマーシャを指しているわけですが、彼女の正体はなかなか意外です。ただその彼女がいくら美人であるにせよ、ダスティが一目惚れしてしまうのは偶然ではあります。
元ギャングで、昔はカポネさえ一目置いていたというタグがちょっとなさけなさすぎるのはどうかと思いますが。

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