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ミステリの祭典

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人形とキャレラ
87分署

作家 エド・マクベイン
出版日1966年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2015/10/20 00:01登録)
87分署シリーズなのでモジュラー型かと思いきや、今回はマンションで起こったファッション・モデルの殺害事件1本のみで押し通してくれます。
原題はただ “Doll” といたってシンプルで、さらに邦題でも使われているので、何らかの意味があることは間違いないと当然推察できるのですが、最後にいたって納得できるようになっています。ただしフェアプレイというわけではありませんし、あまりにご都合主義という気もしますが。
それにしても、意表外な展開を引き起こすことになるキャレラ刑事の行動は、いくら何でもあまりに無茶と思えました。重要な証拠品を、ほとんど放り出したままにして、何をやらかすんだか。その証拠品が無事だったのも奇跡的とさえ言えます。また被害者の宣伝用写真を4枚も挿入していながら、それに意味がないなど、いろいろ不満もありますが、全体的にはかなり楽しめました。

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