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ミステリの祭典

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死角
名無しの探偵

作家 ビル・プロンジーニ
出版日1981年09月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2015/10/11 11:55登録)
原題は”Labyrinth”ですが、プロンジーニにはこの言葉の直訳である「迷路」と邦題を付けた別作品(そちらの原題は”Scattershot”)もあるというのが、ややこしい話です。本作では「まるで迷宮の中にさまよいこんだようなものだった」というように、事件をラビリンスに例えています。
名無しのオプは、このシリーズ第6作(合作含む)では、すでに禁煙してかなりになるようです。一方のパルプ・マガジン・コレクションはさらに注文して、総額は1980年当時の値段で3万ドル以上の価値があるとか。本作では探偵事務所が徹底的に荒らされたため、自宅にあるコレクションが心配になり、隣人に時々自宅をチェックしてもらえるよう、依頼しているのですが、これが結末部分にうまく結びついています。その他にも名前に関する手がかりなど、謎解きの伏線が非常にきっちりできていて、一方ハードボイルドらしいアクションも充分にあり、楽しめました。

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