home

ミステリの祭典

login
踊るドルイド
ミセス・ブラッドリー

作家 グラディス・ミッチェル
出版日2008年09月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 nukkam
(2016/07/01 16:19登録)
(ネタバレなしです) 1948年発表のミセス・ブラッドリーシリーズ第21作です。クロスカントリーの最中に道に迷った男がたどり着いた家から病人を運ぶのを手伝う羽目になります。その病人は頭まで毛布で何重にもぐるぐる巻きにされていて、病人ではなく死人ではないかと不安になった男は途中で逃げ出しすのですが自分の身体に血のようなものが付いているのに気がつくという、本格派推理小説というよりはスリラー小説みたいな展開です。ほとんど回り道なしで物語が進むのでミッチェル作品としては読みやすく感じましたが読みやすかったのは前半まで。メインの謎がはっきりしないままに捜査が何となく進み何となく謎が解けてしまった、そんな読後感が残りました。ミセス・ブラッドリーよりも秘書のローラの方が目立っていたような印象を受けました。

No.1 6点 mini
(2008/10/12 10:16登録)
最近さかんに刊行されているが、評判の悪い作家ミッチェル
しかしこういう作家こそ擁護しておきたい
ミステリーに対し、サプライズ、カタルシス、トリック、叙述な仕掛け、といったものばかり求める姿勢だと、G・ミッチェルなどは本格系作家の中では最も分り難い部類の作家だろう
でもそれがミッチェルの魅力だから
この「踊るドルイド」は、ミッチェルにしては比較的分り易いプロットなんじゃないかなあ

2レコード表示中です 書評