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ミステリの祭典

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秘密の友人

作家 アンドリュー・クラヴァン
出版日1994年03月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 蟷螂の斧
(2017/03/19 16:35登録)
法月綸太郎氏の「ミステリー通になるための100冊(海外編)」で紹介された一冊で、我孫子武丸氏の推薦本とのこと。精神科医のコンラッドは殺人罪で起訴された少女エリザベスを看ることになる。彼女は二重人格で「秘密の友人」が現れるという。この辺まではエログロ描写のあるサイコキラーものか?と思いきや、途中から物語は全く違う展開となって行きます。タイムリミット系エンターテイメントと言っていいのでは。犯人は犯行を否認するのですが、ある人物が言う印象的な言葉でラストを迎えます。

No.1 7点 こう
(2008/09/07 03:46登録)
 キースピータースンが別名義(といっても本名)で書いたサイコサスペンスです。
 主人公は精神科医で殺人罪で起訴された美少女エリザベスを診察することとなるが、彼女は自分ではなく自分にしか見えない「秘密の友人」が殺したと訴え、その後主人公が恐ろしい事件に巻き込まれて、といったストーリーです。
 事件の真相がわかるとそれに対する伏線が張られていることに気づきますし犯人サイドの狙いがみえてくるのが面白いです。主人公が事件に遭遇してからは最後まで400ページほどかけて1日の話をまとめている書き方も上手いと思います。
 ただし本格的てがかりがあるわけではなく、主人公サイドへの最終的には都合のいい展開がみられる点と殺人というか死体の描写はかなりどぎついのが難点でしょうか。
 個人的に気に入っているのは主人公と犯人の一人の対決の結末の部分と監視されている主人公の妻がある点に気付いて行動に走る所です。
 推理の余地はあまりない作品ですがサイコサスペンスとしては比較的気に入っています。 

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