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ミステリの祭典

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つなわたり

作家 ピーター・ラヴゼイ
出版日1990年04月
平均点3.50点
書評数2人

No.2 2点 あびびび
(2014/05/14 23:55登録)
戦争時代に空軍で苦労を共にした女性二人がロンドンのある場所で再会する。ひとりは空軍パイロットと結婚の主人公と、もうひとりは大金持ちの外国人をたらしこんで結婚した策士の女性。

その策士の女性が、愛人とアメリカに移住したいがために、羊のような主人公の女性をたらしこみ、お互いの主人を殺そうと持ちかける。それからはまるで火曜サスペンスのような、いや、それ以上に見え透いたストリーで、いつ本を閉じようかと、そればかり考えて、結局最後まで読んでしまった。

この作者、最初は好きだったが、だんだん印象が悪くなって行く?

No.1 5点 こう
(2008/08/24 23:21登録)
 第二次大戦直後が舞台となり戦争中同僚だった現在は主婦となった二人が偶然再会し二人とも夫に対して殺意を持っていることがわかって、という発端から始まるサスペンスです。主人公はそのうちの一人ローズです。
 ありきたりの交換殺人テーマの作品とは違った展開が楽しめます。
 死体を埋葬させようとする下りもいくら大戦後でもそんな簡単に偽装できるのかと思わせておいて実は、という展開が面白いです。
 読者として客観的にみると犯行が非常に杜撰なことがわかりますしおそらく作者も百も承知なのでしょうが作品中で翻弄される主人公ローズを皮肉たっぷりに描いているところが主眼だと思います。かなりブラックな内容ですがありきたりの完全犯罪、交換殺人テーマの作品よりも面白かったです。

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