home

ミステリの祭典

login
孤独の歌声

作家 天童荒太
出版日1994年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 5点 yoneppi
(2013/11/23 15:35登録)
猟奇殺人者の好きな音楽って似てくるのかな。

No.1 7点 Tetchy
(2008/08/20 00:04登録)
連続するコンビニ強盗、連続する若い女性の死体遺棄事件。
これらの事件を、捜査する朝山風季とシンガーを目指す芳川潤平、そして完璧な家族を目指すサイコキラーの謎の男の3人を軸に話は展開する。

後に『家族狩り』、畢生の傑作『永遠の仔』を物する作者の、天童荒太名義でのデビュー作(文庫解説によればその前に別名義でデビューしているらしい)。
文庫改稿版で読んだので、発表当時とはいささか文体が改めてられているようだが、この作品から既に読者の心まで響く信条描写力が備わっている。

しかし、展開は非常によどみないが、どうも2時間サスペンスドラマ的な感じと、どこかから借りてきたようなチープな感じが拭えない。
コンビニを舞台にした日常性、つまり誰しもが経験する恐怖を扱った手腕は買えるんだけど。

2レコード表示中です 書評