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ミステリの祭典

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晩餐は「檻」のなかで

作家 関田涙
出版日2007年02月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 7点 テレキャス
(2010/07/24 08:09登録)
こんなゲーム型クローズドサークルをよく思い付いたなぁってのが正直な感想。
設定に懲りすぎて滑ってる例は幾度となく目にしてるけど、これは成功例って言っていいんじゃないかな。
今作品はある程度、ミステリに慣れてきた人のほうがだまされ易いのではと思う。特異な設定がハマってるだけではなくラストの巧みさも光る掘り出し物でした。

No.1 6点 シーマスター
(2009/11/25 21:19登録)
冴えない中年作家の『作品』と彼の『現実』が交互に進む変則ミステリ。(作中作形式と言えなくもない)

『作品』の現実離れした設定はクローズド好きなら大いに惹かれるだろうし、『現実』のバカっぽさも捨てがたいものがある。
『作品』はゲーム型殺人劇として楽しめる話だとは思うが、読者の視点からだけでは論理的に解決することはできない・・・ある登場人物が自分の発言の真偽(他の人には知る術がない)を知っているからこそ、の真相看破なので残念ながら本格推理小説とは言い難い。
それでも最後にはドンデンハンターを弄ぶかのようなトランスな伸縮感が待ち受けています。

非常にユニークな作品なだけに、先述の謎解きの部分で(ヘリクツっぽくてもいいから)何とかロジックを張れていたら、かなりの注目作になったことだろう。
惜しい作品だと思う。

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