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ミステリの祭典

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タナスグ湖の怪物
ミセス・ブラッドリー

作家 グラディス・ミッチェル
出版日2008年07月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2014/08/14 11:48登録)
(ネタバレなしです) 1974年発表のミセス・ブラッドリー(本書ではディム・ベアトリスと表記)シリーズ第48作です。有名なネス湖のネッシー伝説を意識した作品で怪獣探しの面白さもありますが、メインプロットはあくまても犯人当て本格派推理小説です。動機、機会、犯行手段の謎解きをバランスよく捜査していますがこの内容ならタナスグ湖の地図は付けてほしかったですね。後期の作品ゆえかミセス・ブラッドリーの強烈な個性があまり表に出ず(しかも前半はほとんど登場しない)、普通のキャラクターにしか感じられません。プロットもそれほどひねったものでなく、これまで私の読んだシリーズ作品では読みやすい部類です。ただ結末のインパクトはかなりのものです。

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