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ミステリの祭典

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双生児は囁く

作家 横溝正史
出版日1999年09月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 シュウ
(2009/01/01 00:54登録)
旧角川文庫に未収録の作品を集めた作品集です。金田一耕介が登場しないこともあって地味ではあります。
乱歩の「魔術師」を連想させいい話で終わる『怪犯人』、後の「悪霊島」や乱歩の「孤島の鬼」に通じるテーマを持つ『蟹』、
「喘ぎ泣く死美人」収録の「絵馬」同様浅原元刑事から語られる『心』あたりはそれなりに楽しめました。
ですが全体的には小品ばかりなのは否めないです。特にページ数が多い『三年の命』と『双生児は囁く』が面白くないのが致命的です。
もし横溝作品を未読な人が最初にこの本を読んでしまったりすると横溝正史は面白くないと誤解しそうでちょっと怖いな。

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