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ミステリの祭典

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幽霊温泉
永井夕子シリーズ

作家 赤川次郎
出版日2002年10月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点
(2016/12/14 22:02登録)
宇野警部と夕子のシリーズ第…Wikipediaによれば16作。といっても、このシリーズというか、赤川次郎の短編は読んだことがなかったのですが。こういう感じのが多いのだったら、この作者は長編とまでいかなくても長めの作品の方がいいかなと思えました。
表題作など5編が収録されていますが、いずれも宇野警部と夕子のデートや状況設定だけで半分ぐらいはかかってしまい、事件の謎提示とその解決が短くなりすぎていると思えたのです。表題作にしても、事件と関係ない列車乗り過ごしのエピソードはこの長さ(50ページ弱)なら不要と切り捨てたいところです。まあそこがなくなっては、作者らしさが消えてしまうとも言えるのですが。この作品も、あるいは最後の『見えない鉄格子』等も、結末にそれなりの意外性はあるのですが、もう少し読者に考えさせる余裕を与えないと、意外性として機能していないと思うのです。

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