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ミステリの祭典

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凍樹の森

作家 谷甲州
出版日1994年10月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 Tetchy
(2008/05/29 23:30登録)
冒頭の狩猟劇は坂東眞砂子の『山妣』を読んでいなかったら、存分に楽しめただろう。

とはいえ、これはかなりの力作であるのは間違いない。極寒の山中での狩り、列車襲撃シーン、逃亡劇などはこの作者の十八番で、その寒さを肌身に感じさせられるものがある。

しかし、美川の宿敵と想定された庄蔵の役割があまり物語に寄与していないからかなぜか煮え切らなかった。

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