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ミステリの祭典

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白き嶺の男

作家 谷甲州
出版日1995年04月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 Tetchy
(2008/05/23 15:08登録)
加藤武郎と久住浩志という2人の男たちの関係について訥々と語られる連作短編集。

この短編集には登山の困難さが経験した者でしか解らない迫真のスリルとリアリティで語られるところにある。それぞれの1編は40~50ページぐらいの長さながら、そこに書かれる登山の息苦しさは正に登山が死と隣り合わせのスポーツである事を濃厚に物語る。

登山家でもある著者ならではの登山での特殊なエピソードは肌身に皮膚感覚に訴える物があるが、短編だからかちょっと物足りなさも感じた。

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