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ミステリの祭典

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神祭

作家 坂東眞砂子
出版日2000年05月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 Tetchy
(2008/05/16 23:18登録)
この人は長編も短編も非常に巧い!
5編中、首を切った鶏が消える奇妙な話の表題作、ミズヨロロという忌み鳥を食べたがために疎外された未亡人の話「火鳥」、そして村役場の課長が失踪して、ときおり姿を見せるという「隠れ山」の3編がベスト。
よくもこんなの思いつくなぁとひたすら平伏。

初期作品は情念のこもった作品ばかりだったが、ここまで来ると物事をありのままに受け入れ、不思議を不思議として捉えるといった、肩の力を抜いた作品も目立ってきた。
順番に読んできて、作者の変遷がわかり、非常に面白かった。

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