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ミステリの祭典

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葛橋

作家 坂東眞砂子
出版日1999年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 Tetchy
(2008/05/12 23:27登録)
中編集。彼女お得意の土俗ホラーというものではなく、2編が怪奇物で1編が奇妙な味系。

3編中、気に入ったのは「恵比寿」。
これは今までの坂東作品の中では珍しくどこかコミカルであり、新機軸として面白く読んだ。皮肉なラストはちょっと余計かなとも思ったが、この作者らしからぬ処理の仕方に逆に好印象を持った。

しかし逆にあっさりしているといった感じがあり、『屍の聲』のような匂い立つような情感が足りなかった。
贅沢な注文なのだが。

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