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ミステリの祭典

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見えない風景

作家 山田正紀
出版日1994年05月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 虫暮部
(2021/10/02 10:54登録)
 1994年。作者の単行本未収録短編の多さに驚いた編集者が“山田正紀コレクション”と銘打って全3巻の短編集を企画。本書はそのミステリ編。

 “えてして現実とはそんなものなのでしょう”と作中でも語られるように、この人のミステリ短編は“ダミーの真相 → 本当の真相”と明らかになるにつれてスケール・ダウンする一抹の脱力感(バカミスとはまたニュアンスが違う)が持ち味かなぁと私などは思う。
 それが常に良い方向に働くとは限らないけれど、表題作の巧みながっかり感には拍手。「スーパーは嫌い」の真相は、不自然だが面白いアイデアではある。もう少ししっかり詰めていれば!

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