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ミステリの祭典

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聖女の塔
建築探偵シリーズ

作家 篠田真由美
出版日2006年07月
平均点3.50点
書評数2人

No.2 3点 nukkam
(2016/05/29 03:08登録)
(ネタバレなしです) 2006年発表の桜井京介シリーズ第12作ですが本書は本格派推理小説ではなく(講談社文庫版の巻末解説で加納朋子もコメントしていますが)サスペンス小説です。蒼が巻き込まれる失踪人探しと京介が巻きこまれる長崎の小島での集団焼死事件、両方とも新興宗教団体が関わっています。そして物語が進むにつれて京介に対して向けられる悪意の存在がどんどん大きくなっていきます。あのシャーロック・ホームズに対する仇敵モリアーティー教授の再現を狙ったのでしょうか。全15作のシリーズ終焉が近づきつつあることを感じさせますが、個人的には悪との対決と決着という方向の物語はこのシリーズで期待してはいないのですが。

No.1 4点 初老人
(2014/04/22 09:14登録)
これは何と言うか…ミステリとしては明後日の方向に向かっていると言わざるを得ない。過去作からの登場人物が多く再登場し、しかもかなり重要な役割を担っているので、初めての人であれば戸惑いを覚える事は間違いない。そしてラスト近くでの甘ったるい会話の応酬…読んでいて馬鹿らしくなった。さらに最後の黒幕の登場の仕方が金田一少年の高遠のそれとそっくり。

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