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ミステリの祭典

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透明な一日

作家 北川歩実
出版日1999年08月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 6点 虫暮部
(2024/11/08 12:37登録)
 記憶障害。ありがちだな~。でも読み進むとそれは本題ではなくピースの一つに過ぎないと判る。世界の反転は違う部分で起きるし、犯人のサイコパス的資質とはまぁ無関係。放火・殺人事件を軸に考えるなら、設置する障害物としては必要以上に大き過ぎる。それより犯人のキャラクターの方が深く掘り下げて書くに値すると思う。
 つまり総体的に見ると、面白いんだけど長過ぎるし、その長さの原因は複数のネタを無理に抱き合わせたことじゃないだろうか。でもバラしたらもう別の物語になっちゃうか。

No.1 8点 テレキャス
(2009/11/09 13:37登録)
前向性健忘という記憶障害がテーマ。
絶対そこに何かあるって勘ぐってたけど、全く見抜けなかった。
何重にも展開するラストは読み応え有り。
伏線の張り方もさることながら、ホワットダニットの構図が新鮮で驚いた。
北川さんのレビューが少ないことにも驚いた。

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