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ミステリの祭典

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マローン御難
マローンシリーズ

作家 クレイグ・ライス
出版日1959年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2014/08/14 15:10登録)
(ネタバレなしです) 非シリーズ作品の「居合わせた女」(1949年)以降長らく長編作品を発表しなかったライスは1957年になって「わが王国は霊柩車」と本書のマローンシリーズ作品を立て続けに発表しましたが、それが蝋燭が消える直前の輝きだったのかのように同年亡くなってしまいました。シリーズ第11作の本書はシリーズ作品中ではややおとなしく、事務所で死体に出くわしたマローンが次々に危機的状況にはまるのですが淡々と物語が進みます。もっとマローンがあたふたしていればより面白かったのではと思います。それでも後半になるとスピード感が増してどたばたぶりは派手になります。謎解き伏線も丁寧に張ってあって、最晩年の作品だからといって衰えは感じさせません。

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