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ミステリの祭典

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月下の盤

作家 睦月準也
出版日2026年09月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 文生
(2026/09/11 07:21登録)
アガサ・クリスティー賞の『マリアを運べ』は話題にもなりませんでしたが、デビュー2作目で大化け。ハードボイルド+本格ミステリの傑作です。
4日後に閉館するホテルにいるはずのゴウダトオルを探してほしいという謎の依頼を受けて問題のホテルに行ってみると、ゴウダトオルの名前はそこかしこから漏れ聞くものの、本人を知っている人間は誰もいないという展開が謎めいていて引き込まれました。
それに何より秀逸なのが、殺人事件を巡るアリバイです。パズルチックなトリックが非常によくできており、アリバイ崩しミステリーとしては近年屈指の完成度ではないでしょうか。
ただ、最後に明かされるゴウダトオルの秘密に関しては「未だにそれがそんなに価値があるものなのか?」という疑問が拭いきれず、その点は減点対象です。

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