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ミステリの祭典

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人間溶解

作家 森村誠一
出版日1997年08月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2026/08/17 22:15登録)
粘着力を帯びた不気味な液体はしきりに瘴気を立昇らせていた…。究極の完全犯罪を目論む表題作をはじめ、満員電車の人間関係の暗部を映す『殺意』など、日常の中のなにげない恐怖が滲み出る傑作短編集。
Amazon内容紹介より。

森村誠一の登録された作品一覧を見ると、殆どが本格なのね。という訳でジャンルは一応ホラーとしましたが、サスペンスやミステリ等が混在している為、「分類不能」か迷いました。しかし解説を読んでまあホラーで良いかなと考え直しました。全体的にトーンは暗く、意外な結末があるものが多く、しかも一々読み応えがあるので、『殺意』以外は結構長く感じられました。

内容は、居直り強盗と主婦のやり取りや痴情の縺れ、美少女に耽溺してしまった男の末路、樹齢300年と言われる楠を伐採した後に訪れる惨劇、有能で将来を約束された男を殺害しようと企む三人の男女など様々で、流石の抽斗の多さ幅広さを見せています。いずれも追い込まれた人間の心理がよく描かれており、短編ごとに目先を変えているので、読んでいて飽きることはありませんでした。どうでも良いけど全て昭和30年代から60年代の作品ですが、女性の名前が○○子ばかりなのが今では不思議に感じられます。

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