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ミステリの祭典

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三角の距離は限りないゼロ
三角の距離は限りないゼロシリーズ

作家 岬鷺宮
出版日2018年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2026/08/15 22:20登録)
ネタバレをしています。

人前で「偽りの自分」を演じてしまう僕。そんな僕が恋したのは、どんなときも自分を貫く物静かな転校生、水瀬秋玻だった。けれど、彼女の中にはもう一人――優しくてどこか抜けた少女、水瀬春珂がいた。
一人の中にいる二人……多重人格の「秋玻」と「春珂」。彼女たちの秘密を知るとき、僕らの関係は不思議にねじれて――これは僕と彼女と彼女が紡ぐ、三角関係恋物語。
Amazon内容紹介より。

二重人格の転校生のヒロイン秋波に片思いし、春珂とは親友になると言うややこしい三角関係の陥る主人公の「僕」こと高校生の矢野。成程これは新しいパターンじゃないでしょうか。その目新しさ引き摺られてテンポよく読み進められました。
秋波は勉強も出来てスポーツも万能な、ちょっとクールな少女。一方もう一つの人格の春珂は控えめで自分に自信がない。この二つの人格の入れ替わりを知っているのは矢野だけ。彼はそれを他人に知られない為二人(特に春珂)をサポートします。

しかし上手く行かないもので、矢野が好きなのは秋波なのにどうやら春珂の方に想いを寄せられている様なのです。その辺りのジレンマに悩む矢野の内面がよく描かれています。ラノベらしいラブコメな雰囲気はあるものの、ちょっと切ない三人の心の揺れ動きが読みどころですかね。秋波の出番がやや少なく、その点少々残念ではありましたが、最後でヒロインらしさを発揮しそれを解消、キッチリと役割を果たしました。彼女の過去に何があったのか等気になる所はありますが、それは次巻以降という事でしょうね。

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