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ミステリの祭典

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死体はどうなる

作家 ケン・ジャヴォロウスキー
出版日2026年08月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 HORNET
(2026/09/27 21:29登録)
 世間を騒がしている行方不明の女性の死体を「庭に埋めた」と一人息子に告白されたシングルマザー。亡き母との約束を果たすため、墓地へ母の眠る棺を取り出しに向かう発達障害の青年。借金を返済するためのトラブルによって恋人が死んでしまうが、そこからの起死回生を図る歌手志望の女性。
 犯罪行為やその隠ぺいに奔走する三者三様の危機が、寂れた田舎町で交錯する。


 同時進行する3つのストーリーがそれぞれに面白く、途切れることない動的な展開で飽きさせない。カーラ親子の犯罪工作はいくつものアクシデントに遭い、はらはらさせられっぱなしだし、発達障害の青年・リードのストーリーは、ものごとにこだわりの強いリードの性質と、それに対する狭い田舎町の反応がうまく描かれている。歌手志望のリズの話は、くだらない男との痴話がどう転んでいくのか見もの。よくできている。
 物語後半に三者は交錯するものの、あくまでミアミスの形で一つになることはなく、それぞれのストーリーはそれぞれに結末を迎える。その形も無理がなくてよいし、さらに着地の仕方もそれぞれで、含みが残るカーラの結末も味があった。
 リーダビリティの高さもあわせて、かなりよい一作だった。

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