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ミステリの祭典

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ミステリー主義
阿刀田高

作家 評論・エッセイ
出版日1999年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2026/07/31 22:15登録)
謎とジョークをあなたの伴侶に。
短篇の名手は生き方の達人でもあった。不安を抱えてのデビュー、持病のこと、街で拾った新作ジョーク……日常はヒントに満ち満ちている。

それに……ヘンテコな日本語を使うけれど、私は被説得力がすこぶる旺盛だ。(中略)自分の死だってきっとうまく説得するだろう。──みんな死ぬんだし。逆に200歳まで生きたら困るぞ──と考えるにちがいない。被説得力とあきらめの才能があれば、さほど悩むことではあるまい。──本文より
Amazon内容紹介より。

阿刀田高という人はユーモアのセンスがないのか、エッセイでも非常に生真面目に書かれている印象を受けます。もっと言えば説教臭いというか、教訓を垂れようとしている感じです。
ミステリー主義という割りには、ミステリ小説のエッセイは意外と少なく、松本清張や結城昌司、海外ではルルーの『黄色い部屋の謎』、ヴァン・ダインやクイーンの名前が出て来ます。その間に挟まるのが何故か、井伏鱒二や星新一、小泉八雲です。

著者がギリシャ神話が好きな事、二十歳の時に結核に罹って死ぬかと思った事、テストで白紙の解答欄に苦悶していた夢をよく見た事等は知れました。特に夢判断に関する著述は印象に残ります。又松尾芭蕉の「古池や蛙飛び込む水のおと」が何故名句なのかなどの興味深い考察も見られました。おっと、忘れてた。三木のり平の本名は田沼則子(たぬまただし)だそうです。

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