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ミステリの祭典

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星の王子さま
別題「小さな王子さま」「プチ・プランス」「小さな王子」「小さな星の王子さま」「ちいさな王子」

作家 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
出版日1962年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 斎藤警部
(2026/07/24 12:07登録)
“王子さまが、戻ってきたよ”

さびしさ、ありがとう。
出会いと別れと逆説オムニバス。

宇宙の様々な星に立ち寄り、七番目の地球に辿り着いた ‘王子’ と、地球の砂漠で飛行機を不時着させた ‘おいら’ とが出遭う。
‘王子’ は、飛行機修理のメドが立たず生命の危機が現実味を帯びる ‘おいら’ に、自らの小さな星と、地球に来るまでの六つの星で見聞き体験したプチ寓話ストーリーを語って聞かせる。

SF魂を棄てた純粋ファンタジーのようであるが、コミック風に短く戯画化されたSOWの素のようなものも散見される。
“帽子の絵” や、各星の住民たちに纏わるミステリ的逆説スケッチも目を引く。

責任感の強い ‘王子’ により最後に実行された或る ‘トリック’ が心に深く沈降します。

有名な箴言のようなものを数多く生み出した小説ですが、私は何と言っても、ラスト近くの、寂しい物言いから一気にポジティヴ反転する、ちょっと長い某台詞がいちばん沁みますね。
◯◯を◯◯◯からかも知れません。

“あれからもう、六年になる……。”

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