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ミステリの祭典

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素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち
空飛び猫シリーズ

作家 アーシュラ・K・ル・グィン
出版日2000年08月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2026/07/06 22:24登録)
子猫のアレキサンダーは二匹の妹達と幸せに暮らし、平和な日々を送っていました。兄妹の中でも最も大きく強いアレキサンダーはある日、家の外に出掛けます。するとトラックに遭遇した後、猟犬たちに追われ、森の中に逃げ込んで気付いた時は大きな木の上でした。しかし余りの高さに慄いて降りる事が出来ません。その時羽根の生えた黒猫のジェーンが彼の前に現れます。同じ子猫のジェーンに導かれて無事木から降りる事が出来たのですが・・・。

翻訳は村上春樹で優しい世界を包み込むように描いています。丁寧な訳注も入れてありとても親切だと思いました。我が家で飼っていた子猫も木に登ったのは良いけれど降りるに降りられず鳴いていたところを母が助けたのがきっかけで飼うことになりました。猫あるあるでしょうか。猫は高い所が好き、ある程度の高さなら楽勝で降りられますがあまり高いと怖気づいてしまいますね。

さて、黒猫ジェーンにはある秘密がありました。彼女はそれをアレキサンダーの助力により克服し、ジェーンの兄弟(全員空を飛べる猫)の仲間入りを果たすまでが描かれており、一定の支持を受けている様です。人間と猫ではなく猫同士の関係性を扱っているのが良いんでしょうね。猫が相手の猫の耳や顔を舐めるシーンがよく出てきて、ほんの少し心が温まりました。

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