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ミステリの祭典

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汚職ーさんずい

作家 梶山季之
出版日1987年05月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 斎藤警部
(2026/06/27 14:30登録)
警察用語で 「氵(さんずい)」 。
「氵尼棒」 でも 「氵㸒行」 でも 「氵孚気調査」 でもなく
「氵亐職」 を取り巻く、戦後昭和前半の事件史インスパイア案件(が大半を占める)短篇集。

俺が殺した
きょええーーー、この駆け足の急カーブ連続反転結末には撃ち抜かれただよ。 乱歩さんの某短篇思い出したよ。 そっかー、どうして ‘ソコ’ だけ普通にしないんだ? と若干訝しんだのだが、そういう事でしたか(思うに)。 戦後まもなくの某有名事件を巡り、監獄内の二人が交わす灼熱のダイアローグと、零れ落ちた暴力。 ‘原因’ は◯◯って! 「恐ろしい顔で、ノウ! と叫んだよ。 ノウ! とな ……」 まさか某作家をディスる、と言うよりくすぐるのが目的だったんじゃあるまいな。。 なんちてな。。(葉巻)  8点強

黒子人生
週刊誌記者が行き倒れの老紳士を拾って始まる、回想と現在進行でめくるめく政界悪行人間模様。 “これは、純粋な友情からです。” いっけん紛らわしいラストセンテンスの、ちょいとした深み。いいですよ。  7点

陰謀と札束
<政治とは、全く儲かるわい> ミステリをかなぐり捨てた面白事象列記だが、ロマンがある。 何より面白い。  6点

ゴロツキ新聞
・・・・・ だが、ラスト五行は、流石に響いた。 起伏ある悪党メディア暗躍ストーリー。 良い意味で悪い昭和の見本市。  7点

疑獄の発生
“近ごろの若い者は、性病の恐ろしさを知らない。” 話者は何かを恨んでいるようだが。。 「赤線疑獄」 が周囲の諸々を振り回した物語。 ささやかな(主役にとっては甚大な)反転も光る。 最後の謝罪三連発。。。  6点強

小説 防衛庁
ドラマティックな演出のオープニングは期待を持たせる。 呼応する形のエンディングはむしろ凡庸。 はさまれた中身は、登場人物を絞り切ってない事もあり、若干、ドキュメンタリー色トゥーマッチかな。 じゅうぶん面白いけど、本短篇集の中では弱いかも。  5点

悪徳政商
タイトル通りのしぶとく悪賢い男が、来し方を独白演説に乗せて振り返る。 “次の俺の舞台は、新東京国際空港だ。” 本作も頭と尻が呼応する形だが、このオープンなエンディングは、、どちらかと言うと、あっちの方を暗示しているような、、 ?  6点強

君たちは、揃いも揃って、バカだなあ。 それでいい。
(おっと、一人ある意味例外が。。?)

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