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ミステリの祭典

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余命一週間の探偵として

作家 ホリー・ジャクソン
出版日2026年07月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 kanamori
(2026/07/29 14:08登録)
米国バーモント州ウッドストック。地区のハロウィーン・フェアで住民・知人らと交流を持った夜、帰宅したジェットは後頭部を何者かに何度も殴打され意識を失う重傷を負う。脳動脈瘤の破裂の恐れがあり、医師から余命一週間を宣告される。彼女は幼馴染みの親友ビリーの手を借り、残された時間で自分を「殺した」(襲撃した)犯人を見つけると誓う、文字通りの究極のデッドライン物のフーダニット・ミステリ……………。

主人公のマーガレット・”ジェット”・メイソンは、ロースクールを退学し無職でモラトリアムな27才の女性。これまでの女子高生を探偵役にしたシリーズとは設定がやや異なるものの、語り口は同様で、やはりYA(ヤングアダルト)向けのテイストで、600ぺージを超える大作ながらスルスルと読めます。こういう外傷で医学的に余命日数を正確に診断出来るものか?とか、安静にするべきなのに活動的に探偵したりで、確かにツッコミ処はあります。ウッドストック地区という狭いコミュニティが舞台ということもあって、浮かび上がる容疑者が、家族を含め全て身近な人物ばかりというのが、フーダニット物としては、終盤を迎えるところで、ネガティブな予感しか出てこないw
ロスマク風の”家族の悲劇”をテーマとして、その中の人が探偵役だと、ある程度は真相が制限されてしまうのですが、最終盤の多重解決的な展開はやや無理があるとはいえ、なかなか読ませます。そして、好感が持てる青年ビリーの立場などは後味がいいとは言えない。読む人によって色々と感想が別れそうな作品です。

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