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ミステリの祭典

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ジンタルス

作家 皆川博子
出版日2026年05月
平均点10.00点
書評数1人

No.1 10点 虫暮部
(2026/06/23 16:09登録)
 これはちょっと吃驚するくらい面白かったな。寒さ、飢え、喪失、孤独、様々な苦痛が物語のアップダウンを彩り、嫌な奴もマシな奴も陰影に富む存在感を持ち、全てを象る言葉自体が柔軟な完成度を誇る。
 主人公が良い流れに乗れば乗るだけ、“このままで済む筈がない” と不安が募った。見せ場は多いが、敢えて一つ選ぶなら “マクシミリアンの最期”。平行する二つの物語がミステリ的な絡み方をしなかった点が不満と言えば不満。
 フェイヴァリットに『白痴』を挙げる作者のこと、ドストエフスキーへのオマージュかも。とか言える程、かの文豪を読んだわけじゃないけれど。

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