| 絞首台のある庭 私立探偵マンヴィル(マニー)・ムーン |
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| 作家 | リチャード・デミング |
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| 出版日 | 2026年06月 |
| 平均点 | 6.00点 |
| 書評数 | 1人 |
| No.1 | 6点 | kanamori | |
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(2026/07/09 13:40登録) 私立探偵ムーンの事務所に富豪の令嬢グレースが訪れる。会社を経営していた父ローソンを事故で失くし莫大な遺産が彼女と兄ドンに遺されるはずだが、兄は失踪し、グレースの身にも不可解な事故が続発していた。ボディガードを依頼されたムーンはローソン一族の屋敷に乗り込むが、そこには疑わしい人物が勢揃いしていた。 昨年翻訳出版された、正統派ハードボイルド✕本格謎解き物の中編集「私立探偵マニー・ムーン」で評判になった、ボクサーあがりの義足の探偵マニー・ムーン・シリーズの1952年発表の初の長編作品です。 準レギュラー・キャラクターとも言える、殺人捜査課のウォーレン・ディ警視や、ムーンの”もと婚約者”でカジノのディーラーからクラブの女性経営者になっているファウスタ・モレニも重要な役割で再登場します。 先の中編集の収録作はナイトクラブや弁護士事務所など、都会派のハードボイルドの雰囲気が目立ちましたが、今作はアガサ・クリスティなどの英国のクラシック・ミステリを思わせる遺産相続絡みの「お屋敷」もののになっています。 高台にある屋敷の裏側の崖で、グレースの兄が変死体で発見され警察が介入してからは、一族や使用人、関係者の事情聴取と諸々の情報収録などにページが費やされていて(まあ、それらも英国クラシック・ミステリ風でもあるのですが)、中編とは違って、トリッキーでもなく、ゆったりとした展開が焦れったく感じました。終盤近くになって、二組のギャングを相手の活劇・銃撃戦とハードボイルドらしい派手な展開から、最後は関係者一同を集めての、ムーンの「仮説」の披露と、最終的には旨く纏めています。巻末の法月綸太郎氏の解説にありますが、G・K・チェスタトンの詩の一節から採ったタイトルの意味が分からなかったのですが、最後の最後に明らかになります。 |
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