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ミステリの祭典

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暗獄怪談 或る男の死

作家 鷲羽大介
出版日2023年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 ぷちレコード
(2026/05/31 21:44登録)
よくある怪談実話系の体裁であるが、手触りが違う。友人の祖母の遺品を巡る顛末「或る男の死」、この世のものではない不気味なものが襲いかかる「押し入れの中」など、怪談作家の聞き書きで従来の怪談に近いが、全体的に冷めている。怖がらせるというよりは、怪異からの人間の真実を照射しようとする眼差しが強い。
真っ黒い尿がある事実を示す「墨汁のような」、虎と喚起させる深層意識の熱情「美しきランナー」、そこにある死の予感「小鳥にひかれて」など幻想的で象徴的で、何ひとつ説明がないゆえにイメージが脳裏に焼き付く。

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