home

ミステリの祭典

login
探偵X氏の事件
探偵X氏

作家 別役実
出版日不明
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 クリスティ再読
(2026/05/30 16:53登録)
「綾辻行人・有栖川有栖のミステリー・ジョッキー2」に本書収録の「六連続殺人事件」が収録されたこともあって、意外な知名度があるのかな?別役実の探偵Xシリーズでもショートショートの集成で200pの本になんと50本も収録している。

山高帽にモノクル・ループタイ、右手に拡大鏡をもった肥った男、X氏。1作3ページくらいでガンガンと飛ばしていく。そのロジックといえばブラウン神父も真っ青、ルーフォック・オルメスも大爆笑な超絶ロジック。たとえば落ちていた耳の持ち主を探すのをX氏が依頼されると...実は「私にはこれまで耳が三つあって、それがようやく今、二つになったところだから」もう捜査は止めてくれとの手紙が届く(「耳事件」)その他にタイムパラドックスみたいな「予言殺人事件」もあれば、「あさってのジョー」が犯人の「密室殺人事件」もある。はげ頭の男が殺される「はげ頭連続殺人事件」ならばホワイの部分で大笑い。しかし出口のない教会で花婿が失踪する「花婿失踪事件」ではドイルの某作のトリックが...となにげに優れたアイデアと馬鹿馬鹿しいコントとが入り混じる。

極北の短篇ミステリ集かもよ(苦笑)
けどこの三冊で探偵X氏も全部かなあ。ミステリファンにもウケる作品集だと思う。
(書誌情報がおかしいので補足。1986年11月20日初版、王国社発行。復刊ドットコムにも登録があるので復刊するかも?)

1レコード表示中です 書評