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ミステリの祭典

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ネタバレあり 双紋島の殺人

作家 下村敦史
出版日2026年04月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 5点 虫暮部
(2026/09/15 15:08登録)
 作中のテキストをいじくる構造は好きなんだけど、本作はあまりそれが生きていないと思う。論じる部分がダラダラしていて面倒。事件そのものの成り行きは悪くないので(断絶しちゃうところとか、驚いた)、それプラスちょっとした叙述トリック、と言った程度で済ませた方が面白くなったのでは。
 しかし、“○○は存在しない” はアンフェアだと思う。

 最大の名場面は “地底湖でアレと遭遇”。ダイビングの臨場感そして脱出劇のスリル。
 ミステリ要素そのものとは大して関係無いが、これまでに冒険物なども物している作者だけに流石の表現力である。

No.1 6点 メルカトル
(2026/05/25 22:16登録)
「島での最初の犠牲者は名探偵」「登場人物の一人は偽名」「島では四人が殺される」「共犯者がいる」など、巻頭に書かれた7つのネタバレ。嵐に閉ざされた孤島で起こる連続殺人を描いた作中作「双紋島の殺人」は、現実に起きた事件をもとにしたノンフィクションノベルだった。事件に巻き込まれたミステリー作家は、真相解明を読者に求めるため小説として刊行するが……。
仕掛け満載でアクロバティック!『同姓同名』『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』の著者が贈る禁断のネタバレミステリー。
Amazon内容紹介より。

ネタバレに注意しなければならないし、その裏に何が仕掛けられているか分からないので、正直かなり疲弊しました。その結果は確かに騙されたとは言えますが、個人的にはもっとストレートにひっくり返してほしかったですね。この騙し方はカタルシスを齎しません。それと私だけではないと思いますが、内容がややこしく難しいと感じました。

殺人事件に関しては猟奇的でもなければ、装飾等の凝り方はしていません。またトリックとしては通常のミステリには見られないもので、ネタバレありと堂々とタイトルに謳っているだけに、その効果は読者の想像を超えたものとなっています。しかしそれが読者にどれだけ受け入れられるか疑問です。動機には非常に納得感がありました。

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